♢私立小学校訪問記/アサンプション国際小学校
2021.12.04
校門を通ると沢山のスクールバスが停まっていました。児童の安全面を配慮し、様々な路線のスクールバスを運行しているとのことです。
本日は聖母被昇天学院の卒業生で学校愛に満ち溢れた校長先生と学校改革に邁進されている教頭先生とお話ししたことを列記します。
【学校では、教育の目的をどのように考えていますか】
「どのような世界や社会でも、健康で明るく元気に育ってほしい」と考えております。
子どもは「ダイヤモンドの原石」と言われますが、アサンプション国際小学校には、「ダイヤモンドの原石」に磨きをかけて、それぞれが輝くためのお手伝いをし、「個の善さ」を見出す学びの環境があります。
「誠実、隣人愛、喜び」をモットーとしたカトリック校らしい愛と笑顔に満ち溢れた学校運営を行っております。
【受験対策はどのようにすればよいのでしょうか】
当校はアカデミックコースとイングリッシュコースの2コースがあります。
イングリッシュコースは全教科の50%が英語で行われるため、受験時に英語によるコミュニケーション試験があります。イラストを見ながら、書いている場面について質問をしたり、短い文章を見て、読んでもらいます。適切に答えられれば問題ありません。イングリッシュコースにはインターナショナルスクール生も多数在籍しております。
試験内容は両コースとも親子面接、ペーパーテスト、体育、口頭試問、行動観察があります。
1.面接
お子さまには、お名前、幼稚園名、幼稚園での活動、ご家庭の様子を質問します。
保護者の方には志望動機、ご家庭での教育方針を質問します。
当校の教育方針にご理解いただいた上でご入学いただきたいと思っております。
2.ペーパーテスト
記憶、比較図形、知識常識、数量、推理思考など一般的な思考力の問題を行います。
3.体育
例年は平均台やマット運動を実施します。
4.口頭試問、行動観察
与えられた約束事の中で、お友達と協力して活動できるか、自分の意見を言えるかを見ます。
【アサンプション国際小学校の教育の内容】
アサンプション国際小学校は、カトリック教育による豊かな人間性の養成を基礎とし、その上に3つの教育の柱を立てて創造する力を養う教育をしております。
1.PBL教育による課題解決力の養成
PBL教育では、他者との対話を通じて考えを深めることで、学力だけではなく、個人の特性の成長を促します。学びの必要性を感じさせ、「知る喜び」「できる喜び」を大切にした授業を展開し、「論理的思考」「批判的思考」「創造的思考」を伸ばしていきます。
2.イマージョン教育による英語運用力の養成
外国語教育では、英語の「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をバランスよく習得させるだけではなく、言語の背景や文化の違いに気づき、コミュケーション能力を伸ばす教育を行っております。特にイングリッシュコースでは、一部の教科において、英語で日本の教科書内容を学ぶ「イマージョン教育」を行っており、日常の中で多くの英語に浸る時間を設けることで、無理なく英語の運用能力を伸ばしていくことができます。
3.ICT機器による情報活用能力の養成
2年生以上は1人1台のiPadを所持し、日常の授業の中で文房具の1つとして使用しています。情報の授業においては、情報との正しいかかわり方と学ぶ「情報モラル」や物事を論理的に考える力をつける「プログラミング」などを学習します。また、国語や算数など様々な教科においても、友だちの意見を共有するアプリを使用して、個別最適化学習に役立てています。
コロナ禍において新たな授業の形にも対応しており、登校自粛期間においてもYouTubeやZOOMを用いたオンライン授業を実施してきました。現在では、通常の教室授業にZOOMで参加するハイブリッド授業にも対応しており、いかなる状況においても子どもの学びを止めることがなくなるようにICTを活用した取り組みを続けております。また、児童の心のケアについても、児童支援がZOOM等を使って心に寄り添った対応を続けています。
【訪問を終えて】
来年に完全共学化になることから、学校を一新したいと学校改革を進めているとのことで校長先生、教頭先生ともに熱意のある方でした。
聖母被昇天学院卒業生であり、学校愛にあふれる校長先生ですので教育方針である「愛にあふれた教育」で学校改革を取り組んでいくのではないでしょうか。
【ピグマリオンとの関連性】
アサンプション国際小学校の「課題解決型学習」は、ピグマリオンの「答えを創りだす」思考力教育と関連性があります。
また豊かな感性・思いやりの心を大切にする点において、ピグマリオンの二人称の教育と関連性があります。
ですから、入学後も安心して、ピグマリオンの思考力教育で育てた創造力で、「答えを創りだす」教育を続けることが出来るでしょう。