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♢私立小学校訪問記/帝塚山学院小学校

2022.01.28

 帝塚山学院小学校の校舎は中学校とつながっており、小・中学生同士でコミュニケーションも良くとられているそうです。美術室のあるフロアは中学生から小学生の作品が並べられており、児童たちの良い刺激になっているそうです。

本日は「力の教育」が建学の精神である帝塚山学院小学校の校長先生と面談しました。

下記に校長先生からのお話を列記します。

【学校では、教育の目的をどのように考えていますか】

 本校が創立以来掲げてきた「自学主義」で「人間力」を備えた人を育てます。児童には、基礎となる学力はもちろんのこと、これを駆使して、より深い学習を自ら求めていく探求心、豊かな感性、他者の立場で物事を考える思いやりの精神を持ち、さらには多くの人から愛される立ち振る舞いを持つ「人間力」のある児童を培う教育を行い、社会をリードできる本当の力ある人に育てたいと考えています。

【受験対策はどのようにすればよいでしょうか】

 受験は1日程のみ。

 ペーパーテスト、口頭試問、給食、行動観察、親子面接があります。

1.ペーパーテスト

 聴覚記憶、視覚記憶、仲間はずれ、数など一般的な思考問題です。

2.口頭試問

 指示通り行動ができるか、挨拶ができるか、マナーが守れるかを見ます。

3.給食

 お椀、お箸の使い方ができているか。姿勢正しいかを見ます。

4.行動観察

 周りに気を使えるか、指示通り行動できるかを見ます。

5.親子面接

 親子関係、本校の教育方針への理解を確認します。

 教育においては学校任せではなくご家庭での取組も非常に大切であると考えております。

 【帝塚山学院小学校の教育方針】

 本校では児童一人ひとりの「たくましい心と体」「尽きない探究心と向上心」「豊かな知識」「思いやるやさしさと個人の魅力」を育むため3つの教育体系があります。

1.進化し続ける確かな伝統

 生活を通して、個人の魅力を高めるさまざまな機会を用意しています。

<協働学習>

 話し合いにより問題を解決する学習方法です。答えを導き出した過程を説明し合う中で、理解が深まっていきます。自分の意見をはっきりと述べ、友達の意見を聞き、思いやりの心を持ってお互いに協力することの大切さを学びます。

<本物体験>

 本物の自然や文化芸術に直接触れたり、創造活動に参加したりすることにより、多くの感動を得ることができます。

本校では、スキー・稲刈りなどの自然体験プログラム、国際交流・語学研修などの国際理解プログロム、歌舞伎体験などの伝統文化理解、オーケストラ体験などの情操教育などさまざまな活動を行っています。

<しつけ>

 毎日の学校生活の中で、あいさつ・言葉遣い・思いやりの心を大切にする指導を行っています。友達と一緒に過ごす時間を楽しいものにするとともに、社会に出てからも通用する素地を身に着けます。

2.自学主義に基づいた各教科の取組み

 各教科の教員が、一丸となって取り組み、確実に力を育む学びを実践しています。

<各教科の取組>

 100年以上の伝統を誇りながら、常にその時代に即した教育を展開してきた本校では、児童の未来を生き抜く力を鍛え上げるために、将来を見据えた教科指導を行っています。

学習の習慣づけとして、1年生から受ける図書の授業や毎日書く日記を通して、「読むこと」「書くこと」を習慣として身につけ、国語の基礎となる力を養います。

また「おけいさん」「てづかんじ」「理科道」など様々な独自の教材を使用し、学習意欲を高めます。

<帝塚山学院小学校の英語教育>

どの授業でも「できる!」という気持ちを育みながら、楽しく学ぶことをモットーとし、ネイティブ教員5名、日本人教員4名の9名体制で英語教育を行っています。授業・単元によって適性に応じたグループに分かれた少人数制を用い、細やかな確認やフィードバックによるサポートをし、各児童の英語の力を育てています。

・Conversation Class

 知りたい・伝えたい気持ちを大切に、コミュニケーション力を高めます。

 ネイティブの口の動きに注意しながら正しい発音も習得します。

・Alphabet & Phonics Class

 アルファベットの読み書きを学び、文字と音を結びつけるトレーニングをしています。

・Grammar Class

 個々のペースに合わせた授業でステップアップを図ります。

・Module Class

 月曜から木曜までの週4日、英語モジュールの時間があります。

曜日ごとに異なるテーマで展開され、話す、聞く、読む、角野4技能をバランスよく育てます。デジタルコンテンツを活用して日々の学習の定着を図ります。

・TOEFL Primary

 授業における細やかな英語力の確認に加え、TOEFL Primaryテストによる英語力の可視化も行っています。自分たちの力を知り、目標を設定するという面から、英語学習に対する

・国際交流

 1996年より海外の学校との交流を続けています。現地では様々な体験を通して、異文化理解を深めます。また、海外の学校が来日した際には、交流を通じ異文化理解を深めます。

・語学研修

 希望者を対象に、ブリティッシュヒルズでの語学研修を実施しています。2泊3日で日本にいながら生きた英語とマナーを学ぶことができます。

・レシテーションコンテスト

 内容を理解して伝えるということを大切にし、ネイティブ教員による発音やイントネーションの指導を行います。自分たちで工夫しながら、自然な表現力を目指します。

・TSS

 帝塚山学院土曜スクールでは、ネイティブ教員による英語の授業を受けられます。生徒一人ひとりの英語力に合わせた丁寧な指導を行っています。

3.一人ひとりに寄り添う充実した学習サポート

 児童の個性に合わせた指導で、保護者の方にも安心・信頼して頂ける体制が整っています。

<新カリキュラム>

 先取り学習で早期の単元獲得を可能にし、学ぶ意欲の高い児童の期待にも応えられる授業を展開しています。先取りした分、高学年では演習を中心に取り組むことで、より理解が深められます。

<確かな学力>

 子どもたちに確かな学力を身につけさせるため、学習の習慣づけ・子どもの発達段階の確認を積極的に行っています。子どもたちの主体的に問題を解決する能力を養います。

<少人数制TT授業>

 個々に応じた授業を行うために、クラスを2つに分割し、それぞれに2人以上の教員がつくTT授業を行っています。英語では、適性に応じたグループに分かれた少人数制を用い、5.6年生の国語・算数では、週に1回クラスを2つに分けてきめ細やかな指導を実現しています。

<授業時間外の学び場>

 帝塚山学院小学校では、課外のサポートもしっかり行っています。放課後や休日、長期休暇にも、安全かつ充実した学びの場を設けることで、児童一人ひとりの状況に寄り添った学校生活を提供します。

本校ではTASC(アフタースクール)、TSS(土曜学習)、夏期講習・冬期講習を実施しています。

【訪問を終えて】

 100年以上の伝統がある帝塚山学院小学校では伝統は伝承ではなく、日々の革新で輝くと考え、開校当初から「自学主義」教育を行っています。

その教育精神があり、本学の児童が学習面以外でも読書感想文、書道、バレエ、レスリングなど幅広い分野で賞を取ることができているのでしょう。

【ピグマリオンとの関連性】

帝塚山学院小学校の「自学主義」教育は、ピグマリオンでは思考力教育、論説紙芝居国語で関連性があります。

ピグマリオンでは思考力教育を通して感性、知性、創造性、人間性を高め、自ら学ぶ力を身につけます。

 ですので、入学後も安心して、「自学主義」教育で思考力教育を続けることが出来るでしょう。

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