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♢私立小学校訪問記/仁川学院小学校

2022.01.12

 学院敷地内に入ると仁川学院設立に携わった聖コルベが殉教される直前の銅像がありました。

アウシュビッツ収容所で一人の男性を助けるために身代わりになられた方だそうです。

 本日は聖コルベの「身代わりになれる心」と聖フランシスコの弱いものを助ける「和と善の心」を大切にしている仁川学院小学校の校長先生と入試広報の先生と面談しました。

 下記に校長先生と入試広報の先生とお話したことを列記します。

【学校では、教育の目的をどのように考えていますか】

 人間は神によって与えられた根源的能力である「力」、「愛」、「思慮分別」を持っています。この3つの能力を人格の柱とし、建学の精神である「和と善」の人格的特性を育てます。

 21世紀に生きる児童たちが、「和と善」の精神に基づき、社会の変化に柔軟に対応し、国際社会でたくましく生き抜き、平和をもたらすことができる「真人」となることを願っています。

 3つの人格の柱について説明させていただきます。

1.力

 子どもたちがそれぞれに持っている心身の能力のことです。学力だけでなく、生きるためのさまざまな力を表します。10年後もその先も伸びる力を身に付けます。

この「力」が十分に備わっていないと他者を助けることができないため、一番に身に付けてほしいと考えています。

2.愛

 自分の心にある利他の愛に目覚め、隣人や自然を愛する能力のことです。そして、それをはっきりと表現し、行動することです。心を開き、奉仕することに喜びを感じる子どもに育ってほしいと考えています。

3.思慮分別

 生きる目的や人生の価値を常に考える習慣を身に付け、自らの力や愛を活かし、適切な方法を選ぶ聡明さのことです。いかに頭脳が優秀でも、使い方を間違えれば幸せになれません。適切な方法を選ぶことで、平和をもたらすことができる人になってほしいと考えています。

【受験対策はどのようにすればよいのでしょうか】

 試験内容は面接、ペーパーテスト、生活適応検査(一斉検査、個別検査、集団検査)、運動検査があります。

  1. 面接

 保護者の方には本校の教育方針とご家庭の教育方針が合っているか、お子様とのかかわり方、お子様の成長についてなど聞きます。お子さまにはご家庭、幼稚園・保育園での活動を聞きます。

2.ペーパーテスト

 注意力・観察力、聴覚記憶、一般知識、思考などから出題します。

試験内容、配点は過去の傾向を踏まえ、毎年変わります。

3.生活適応検査

・個別検査

 小学校に入るまでに身に付けておきたい礼儀、マナーを見ます。

 また指示されたことをきちんとできるかを見ます。

・一斉検査

 動画などを見ながら、制作をしていただきます。

 指示通りにできるか、手先の器用さ、後片付けができるかなどを見ます。

・集団検査

 集団で、1つのものを制作していただきます。

 まわりの友達に気を使えるか、ルールを守れるかなどを見ます。

4.運動

 運動能力も大切ですが、バランス感覚、リズム感があるかが重要です。

【仁川学院小学校の教育の内容】

 【教育の目的】でお話ししました3つの柱について、詳しく説明させていただきたいと思います。

1.「力」:学びをひらく

 知識量や解答技術といった表面的な学力だけでなく、学びへの意欲や集中力、思考力といった学びに必要な力を育み、将来にわたって伸び続ける学力・生涯にわたる人間力となる学力を培います。

<探求学習>

 3学期に1週間の「探究ウィーク」を設け、探究学習に集中的に取り組みます。1~5年生は各学年で学んだことをさらに掘り下げ、身近な事象から疑問や課題を見つけ、課題に対する主張をプレゼンテーションします。6年生には自由に自ら課題を設定し、小学校の学習の集大成とします。児童一人ひとりが学習したり、調べたりすることを資料にまとめることで、興味・関心を広げるとともに論理的に考える力を育てます。

<論理的思考>

 価値観や世界観が多様化している社会で、自分なりの人生観を築くためには、将来どうなりたいか、そのためには何をすべきか、道筋を立てて考えることが大切です。

理数教育は、目標を決め、計画を立て、実行し、検証をもとに改善することの繰り返しであるため、論理的に考える能力を高めることに適しています。本校では、理数教科の特性を活かした主体的な学びで子どもたちの好奇心を刺激し、将来に生きる論理的思考力を育みます。理数教育では身近な場面から学習の題材を取り上げる「生活にいきる算数」や観察、実験を通して知識を経験としてとらえる「実感する理科」など、子どもが興味を持てる授業を実施し、未来の社会をリードできる力を高めます。

<豊かな体験>

 本校では、体験的に学ぶ機会に大切にしています。教室での学びだけでなく、植物の観察のほか、小説の著者とオンラインで交流して意見を交わしたり、古墳づくりを体験したりすることで、学びより具体的にかつ、深い知識にして、実感を伴いながら定着させていきます。体験を通した学びで「学ぶ楽しさ」を体感するとともに、子どもの主体性を高め、自ら学ぶ姿勢を育みます。

2.「愛」:心をひらく

 兵庫県唯一のカトリックミッションの共学校である本校の教育の根幹は「心の教育」です。

日々の生活習慣や奉仕活動を通して健全な心を育成し、キリスト教の教えに基づいた「愛」を育んでいきます。

<スクールファミリー>

・縦割り活動

 6年生から1年生までがグループ分けされ、交流活動を行います。上級生は下級生に対し、自然と気遣いができるようになります。また下級生はそうした上級生の姿を目にして、年少者への接し方を学んでいきます。この活動がきっかけとなって、休み時間や登下校の際に、学年の壁を越えて、異学年の子どもたちが仲良く過ごすようになります。

・異学年交流

 異学年交流は、ペア学年とペア児童が決まっており、遠足や学習活動を通して関係を深めます。上級生は自分自身の得た知識を整理しながら定着させていくことができます。また下級生は年の近い小学生から新しいことを教わることで自分たちの言葉を通した実感を伴う学びが可能になります。6年生は1年生が入学したその日から学校での過ごし方や掃除の仕方などを教えます。

<愛を育む習慣>

 児童の1日はお祈りに始まり、お祈りに終わります。全校児童が集い、祈りをささげる宗教朝礼や「宗教」の授業、「クリスマス会」などの伝統行事において、神様の愛に触れます。こうした日々のお祈りや行事を通して神の愛を感じ、子どもたちは「目に見えないものに生かされていること」や「見守られていること」を自然と感じるようになります。

<社会奉仕活動>

 隔週木曜日に行う「奉仕活動」では、児童が主体となって近隣の清掃や校内の環境づくりなどを行います。なかでもボランティア部は日本の災害地や援助が必要な地域への支援・募金活動をさかんに行ってきました。平成30年の西日本豪雨では保護者も一緒に現地復興作業の支援に参加しました。

3.「思慮分別」未来をひらく

 大きくなったらどんな人になりたいか。多様な経験を通して、将来の夢を描くことで学習や生活に目的意識が生まれます。自らに与えられた力や慈愛をいかして、生き方や人生の価値を考える習慣をつけます。

<幼・中・高との交流>

 併設中学校の生徒の職業体験を受け入れ、1日先生をしてもらったり、高校生による中学年対象の理科実験教室を開催したりしています。また低学年は、年に数回、併設幼稚園の園児との交流会「はじめの一歩」を実施しています。このような世代を超えたかかわりを持つことで、自分はどうなりたいか、今の自分は何ができて、何が課題なのかをつかみ、具体的に自分の将来を描けるようになっていきます。

<国際理解教育>

 子どもたちが多様な文化や価値観に触れる機会として、積極的に国際理解教育を進めています。本学院への海外からの留学生に日本の昔話や古来の遊びなど、さまざまな文化を紹介する活動を通して、日本文化の良さや自国の文化について知らないことがたくさんあることを自覚するようになります。

<キャリア活動>

 自らを知り、社会を知るための機会として、キッザニア甲子園のイングリッシュプログラムでの「職業体験」やあらゆる分野で活躍する卒業生による特別授業「未来予想図」を通して、働く人々の思いを知り、労働の価値や神様から授かった能力をどう生かすかを具体的に考え、将来の夢や目標につなげます。

「未来予想図」の授業では国境なき医師団で働く卒業生に「医師として働くために必要なこと」について、心の教育の大切さをお話していただきました

 本校の児童は小学校の6年間で人生の目標を見つけるため、その目的が達成できる学校へ外部進学することが多いです。

<宿泊学習>

 本校では全学年で宿泊学習があります。少子化をはじめとする社会変化のなかで、減少が進む集団活動の機会を多く設けることで、秩序を学びながら、人と交わることの喜びや価値を体験的に学びます。

【訪問を終えて】

 仁川学院小学校の校舎を拝見しましたが、各フロアが1.2年生のフロア、3.5年生のフロア、4.6年生にフロアに分かれていました。

3.4年生、5.6年生と学年を続けないことで、年長者、年少者を意識できるフロア作りにしているそうです。

また教室に面したオープンスペースでは異学年の交流だけでなく、先生も常駐しておりさまざまな交流の場になり、児童を支えています。

 そういった環境も「学びをひらく」、「心をひらく」「未来をひらく」教育に繋がっているのではないでしょうか。

 

【ピグマリオンとの関連性】

 仁川学院小学校の「理数教育」「探求学習」「論理的思考」などさまざまな面で、ピグマリオンの思考力教育と関連性があります。また仁川学院小学校の「力」、「愛」、「思慮分別」はピグマリオンの「知」、「徳」、「体」の教育に通じます。

 ですから、入学後も安心して、ピグマリオンの思考力教育で育てた創造力で、「理数教育」「探求学習」「論理的思考」を続けることができるでしょう。

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