♢私立小学校訪問記/城南学園小学校
2021.12.07
学校の駐車場に車を停めると教頭先生がわざわざ待ってくださっていました。
到着10分以上前から校門でお待ち頂いていたみたいです。帰りには車が見えなくなるまで校長先生と教頭先生がお見送りしてくださいました。
廊下の移動中も児童から元気な挨拶をいくつも頂きました。
校長先生、教頭先生が率先して建学の精神である「清和気品」を実践されているからこそ、児童にも伝わっているのだと感じました。
本日は西日本私立小学校連合会の会長を務める校長先生と教頭会の代表を務めていた教頭先生とお会いしました。
下記に、情熱あふれる校長先生のお話を列挙します。
【学校では、教育の目的をどのように考えられていますか】
※学校案内を参照してください。
建学の精神である「自主自律」、「清和気品」のもと、知・徳・体の調和のとれた円満な人間の育成を目指しています。
当校には3つの柱があります。
1.人間としての基礎・基本の徹底
礼儀・作法、規律を守るなど社会的に「実践力のある子」づくりをする。
2.学力の基礎・基本の徹底
子どもと教師の距離を縮め、楽しい授業・わかる授業を実践し、「進学校」としての実績をつくる。
また足腰の鍛錬や体力の限界にチャレンジし、粘り強い精神力を育てる「体力・心」づくりをする。
3.学ぶよろこび・活動するよろこびの徹底
「明るく、安全、自主性」のある学校にする。
柱のどれか1つで100点を取ればいいというわけではなく、すべて100点以上を目指してほしいです。
1つ200点のものがあっても、他が50点でしたら柱は崩れてしまいます。すべてが100点以上を取って、柱は維持されます。教育においても、すべて100点以上を取ることが児童の自信になり、さらなる向上につながると考えています。
【受験対策はどのようにすればよいのでしょうか】
試験はペーパーテスト、集団観察、面接試問になります。
試験のポイントは下記になります。
1.ペーパーテスト
一般的なIQテスト(数量、図形、観察、思考・推理、理解・記憶)の問題であり、特別な受験対策は必
要ありません。
2.集団観察
周りの友達と協力して1つのことをすることが出来るか、集団の中で指示を聞いて行動することが
出来るかを見ます。
3.面接試問
個人面接と親子面接があります。
(個人面接)
事前に3つの絵本名を伝え、親子での読み聞かせをしていただきます。
その後、そのお話について、いろいろな質問や作業の指示をしますので、適切な行動が出来るか、
基本的な生活習 慣が身についているかを見ます。
(親子面接)
保護者同伴で面接を受けて頂きます。「どのような思いでお子様に接しておられるか」、「学校とご家
庭の教育方針がどのように重なっているのか」などを確認します。教育は学校で完結するものでな
く、ご家庭での取組も非常 に重要であると考えています。学校、ご家庭が協力して共に学んでいく
というお気持ちでいて頂きたいです。
【城南学園の教育方針】
城南学園は保育園・幼稚園から大学まであります。それぞれが独立して学校運営をしていますが、学園の建学の精神に基づいて、しっかりと連携を取りながら、学園経営がなされています。
幼稚園から小学校への内部進学や小学校から中学校への内部進学は多くはありません。
城南学園小学校の多くの児童は、6年間の学びを通して、新しい世界にチャレンジしたいと考えています。学校としても、そういった児童の成長を少しでも後押ししたいと考えています。もちろん内部進学を希望する児童に対しても、しっかりと連携し、サポートしていきます。
そのための3つの柱になります。
1つ目の柱である「人間としての基礎・基本の徹底」は、礼儀、作法がきちんとできることで、どこの中学校に進学しても恥ずかしくない立派な人間にしたいと考えています。
たてわり活動では全児童をたてわりの24班にわけ、他学年との活動をすることで、相互協力、責任感、自主性を伸ばします。
2つ目の柱である「学力の基礎・基本の徹底」として、合格実績がありますが、昨年度は大阪星光1名、西大和学園3名、洛南高等学校附属1名の他、難関私立中学校の合格実績があります。これは受験勉強のための教育を行った結果でなく、3つの柱の教育を基に、「確かな学力」を身につけることで、希望の学校へ合格できる力を身につけた結果であると考えています。受験の知識、テクニックも大事ですが、20年、30年先につながる学力の基礎をしっかりと身につけて欲しいと考えています。
6年間の学びで1人1人進みたい道は違うと思います。その時に学校がサポートできるようにしたいと考えています。そのため年間20回の教員研修を実施し、教員の指導力向上にも努めています。
3つ目の柱である「学ぶよろこび・活動するよろこびの徹底」は、一生懸命体験の実践、人の話をしっかりと聞く実践、人の嫌がることを率先の実践、いじめの芽を摘む実践を通して、「明るく、安全、自主性」のある学校にしたいと考えています。
私立小学校に求められているのは学力の向上だけではなく、心の教育や社会性の習得など人間力の養成が非常に重要であると考えています。
【訪問を終えて】
駐車場のお出迎えから面談、お見送り、最後までとても気持ちの良い時間を過ごすことが出来ました。
学校案内の表紙に「情熱教育」とありましたが、校長先生が正に情熱のある方でした。
6年間と限られた時間の中、「自主自律」、「清和気品」の実践のため、具体的に何をするべきかを考えて実践されており、お話を聞いていても説得力がありました。
また校長先生は、「私立小学校の魅力を感じてほしい」「私立小学校に憧れてほしい」との想いから、城南学園希望者に限らず、すべての年長児を対象に面接の機会を作っているそうです。人気も高く、3度も練習に来られる方もいらっしゃるそうです。
面接するお子さまの中には泣いてしまう子もいますが、最後まで頑張って受け答えをしているお子様の姿を見て保護者の方が泣いていたというエピソードもお話し頂きました。
城南学園小学校のことだけでなく、「すべてのご家庭のため」に行動されていることに感銘を受けました。和歌山から通われていた児童がいたとのことでしたが納得です。
【ピグマリオンとの関連性】
教育にはご家庭での取組が重要であるという考えはピグマリオンの方針に一致します。
ピグマリオンでは、二人称教育ということで、親子が共に学び、共に成長し、共に進化し、共に生きていくということが前提となっています。
良好な親子関係の中で、感性・知性・創造力・人間性は高まります。
ですから、入学後も安心して、ピグマリオンの思考力教育で育てた、「確かな学力」、「人間力育成」は発揮できるでしょう。