♢私立小学校訪問記/香里ヌヴェール学院小学校
2021.11.26
成田山のお隣にある香里ヌヴェール学院小学校の門をくぐると、大きな洞窟にマリア様がいらっしゃいました。ルルドの洞窟を模して、作られたとのことです。
生徒の皆様は毎朝登校時にこちらのマリア様にご挨拶をしているようです。
本日は校長先生と教頭先生とお話したことを列記します。
【学校では、教育の目的をどのように考えていますか】
1.未来を切り開く思考力
仲間と協働しながら具体的な課題解決方法を導き出していく実践型、参加型のPBL授業を多く取り入れ、答えを導き出す思考力を高めます。
2.世界とつながる国際理解力
英語教育に力を入れており、話せるだけでなく、表現する、発信することを大切にしています。
世界を知るために日本のことを知ることが重要と考え、国語や社会、総合学習などの授業を通して、日本文化の理解にも重点を置いています。
3.情操教育が育む豊かな心
カトリックの人間観、世界観で「愛、奉仕、正義」の精神のもと、毎朝のお祈りや宗教行事などを通して、豊かな心を育てます。
学年を超えた交流が多く、他者との関わりを通じて、人間力を高めます。
「人のために進んで働くことができる」お子さまになって欲しいと考えております。
【受験対策はどのようにすればよいのでしょうか】
日々の生活、親子関係が重要です。
当校はSSC、SECの2コースがあり、SECは授業の60%が英語で行われるため、受験時に英語によるスピーチをしていただきます。
試験内容は両コースとも面接、適性検査(ペーパーテスト)、行動観察があります。
2023年度入学の入試の詳細は来年の説明会で説明させて頂きます。
配点は面接40点、適性検査(ペーパーテスト)・行動観察60点と面接の配点が高いです。
また入試までの事前課題として、クーピーで塗る、〇、△、×を書く、のり、はさみを使う等があります。
- 面接
親子面接ではご家庭の教育観、親子関係を見ます。お子さまは自分の考えを話すことができるか、自由な発想、表現力が豊かかを見ます。その中で「1分間の自己アピール」を行っていただきます。自己アピールはダンスや紙芝居など自分のすきなことや、得意なことを行っていただきますが、特に指定はしていないので自由な発想で行ってください。
受験に向けてご家族で一緒に取り組んで頂きたいと思っております。
SECでは30秒程度の英語スピーチや、絵を見て、簡単な質問を英語で答えることを行い、英語力を確認させていただきます。
2. 適性検査(ペーパーテスト)
お話の記憶、言語、数量、作業、推理など一般的な思考力の問題を行います。
3. 行動観察
集団の中で、自ら考え、はきはきと答えられるか、ルールを守って活動できるか、適切な作業ができるかを見ます。
【香里ヌヴェール学院小学校の教育の内容】
一人ひとりの個性を伸ばし、思考力、表現力、課題解決能力を育むため、
SSC、SECの2コース制にしております。
入学後のコース変更は原則不可です。
SSCでは英語、音楽、図工、高学年の理科は専科制とし、算数、英語は2名担任制にすることで児童一人ひとりの学習理解にあった授業を行います。
思考力を高めるため、仲間と協働しながら具体的な課題解決方法を導き出していく実践型、参加型のPBL授業を多く取り入れているのが特徴です。
SECでは英語以外にも算数、理科を中心とした複数教科を英語で学びます。
このことで英語に接する時間が増え、英語に関する理解力と表現力を飛躍的に伸ばすことができます。
また両コースの授業ともに、
①様々な見方、考え方をして、自分の意見を持つ
②対話することで考えを深めたり、考え直したりすること
③文章を書くことで自分の考えを整理したり、深めたりすること
を大切にし、主体的に行動できるお子さまになっていただきたいと思っています。
【訪問を終えて】
趣きのある校舎、桜並木の通学路などとても素敵な学校でした。
心の教育を大切にしており、卒業するときに「人のために自分の力をつかう人」、「人の心を結ぶ平和の天使」と言ってもらえるような子どもになって欲しいという校長先生の言葉が印象的でした。
教育は「親から子どもへのプレゼント」と考え、学校だけでなく、ご家庭での取組も大切だという考えはピグマリオンに通じるところだと感じました。
【ピグマリオンとの関連性】
香里ヌヴェール学院小学校の「PBL授業(課題解決型学習)」は、ピグマリオンの思考力教育と関連性があります。
また親子関係、感性を大切にする点において、ピグマリオンでは二人称の教育として、親子が共に学び、共に成長することを前提としている点においても関連性があります。
ですから、入学後も安心して、ピグマリオンの思考力教育で育てた創造力で、「自ら考え、答えを創りだす」教育を続けることができるでしょう。